ネズミの足音や物音が屋根裏から聞こえてくると、不安やストレスを感じる方も多いのではないでしょうか。「ネズミは屋根裏で何してる?」と検索してたどり着いたあなたも、まさに今、何が起きているのかを知りたくて情報を探しているはずです。
本記事では、屋根裏に現れるネズミの種類や、夜中にネズミが走り回る理由、さらには屋根裏で何を食べるのかといった行動の特徴について詳しく解説していきます。加えて、ネズミがどこから屋根裏に侵入するのかといった経路や、効果的な追い出す方法についても取り上げます。
また、市販のバルサンのような対策グッズはどこまで効果があるのか、自分での対処が難しい場合に備えた駆除料金の目安もご紹介。ネズミ被害を放置すると健康被害や建物へのダメージにもつながるため、早めの対応が欠かせません。
この記事を読むことで、ネズミの正体や行動パターン、効果的な駆除の方法がわかり、屋根裏の不安を解消するための一歩を踏み出すことができるはずです。
- 屋根裏に現れるネズミの種類と特徴
- ネズミが屋根裏で活動する理由と時間帯
- ネズミの侵入経路や食べ物の傾向
- 効果的な追い出し方法と駆除の手順
ネズミは屋根裏で何してる?
- 屋根裏に現れるネズミの種類
- ネズミが屋根裏を走り回る理由とは
- ネズミは屋根裏で何を食べている?
- ネズミの繁殖期はいつ?
- ネズミはどこから屋根裏に侵入する?
屋根裏に現れるネズミの種類
屋根裏に出現するネズミには、主に3種類が確認されています。それは「クマネズミ」「ドブネズミ」「ハツカネズミ」です。それぞれの特徴を理解しておくと、対策のヒントになります。
ネズミはどんな動物か?種類と生態
日本では、20数種類のネズミが知られています。
家屋内やその周辺で見かけるのは次の3種類です。引用:ネズミについて – 横浜市
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ | |
---|---|---|---|
体長 | 約20~30cm | 約15~25cm | 約5~10cm |
体の特徴 | ・ずんぐりした体型 ・しっぽが短い | ・しっぽが体より長い ・スリム | ・小型 ・耳が大きい ・細長い体 |
生態 | ・攻撃的 ・泳ぎが得意 ・水辺での活動が多い | ・高所を好む ・警戒心が強い ・夜行性 ・動きが素早い | ・すばしっこい ・狭い隙間を通り抜ける ・夜行性 ・単独行動が多い |
生息場所 | ・下水 ・台所の下 ・ゴミ捨て場 ・河川敷 ・地下室 ・湿った場所など | ・天井裏 ・屋根裏 ・倉庫 ・ビルの上階など | ・壁の中 ・家具のすき間 ・倉庫 ・農地 ・草むらなど |
特徴 | ・繁殖力が高い ・集団で生活することが多い | ・運動能力が高い ・ジャンプ力がある ・壁をよじ登る | ・繁殖力が非常に高い ・短期間で増える |
主な食べ物 | ・肉、魚類 ・生ゴミ ・昆虫 ・穀物 ・雑食 | ・穀類 ・果物 ・種子、ナッツ ・人間の食べ残し | ・穀類 ・野菜、果物 ・昆虫 ・小動物 |
好みの環境 | ・湿った環境 ・水辺 ・ゴミが多い場所 | ・乾燥した場所 ・高所 ・閉鎖空間 | ・農地 ・屋内の狭い空間 ・暖かい場所 |
このように、屋根裏に現れるネズミにもいくつかの種類があり、それぞれ行動パターンや好む環境に違いがあります。種類を見極めることで、より効果的な対策が可能になります。
ネズミが屋根裏を走り回る理由とは

ネズミが屋根裏で走り回るのには、いくつかの理由があります。その一つは「巣作りの準備」や「エサ探し」です。夜間に物音がする場合、それはネズミが活動している証拠かもしれません。
ネズミは夜行性のため、特に深夜から明け方にかけて活発に動きます。屋根裏に巣を作る場所を探して移動したり、食べ物を探して家中を移動している可能性があります。軽い足音や何かを引きずるような音がする場合も、ネズミの仕業であることが多いです。
また、ネズミは縄張り意識が強く、常にその範囲を確認するために同じ経路を何度も行き来します。この習性が「走り回る」行動につながっているのです。
さらに、繁殖期になると活動が一層活発になります。複数のネズミが屋根裏にいる場合は、足音や鳴き声がより大きく聞こえるでしょう。
こうした動きには明確な目的があるため、音に気づいたら放置せず、早めの対応が重要です。
ネズミの繁殖期はいつ?

ネズミの繁殖期は一年を通してほぼ常にありますが、特に春(3~5月)と秋(9~11月)に活発になります。
これは、気温や湿度がネズミにとって快適な環境になるためで、巣作りや子育てに最適な時期とされているからです。
一年中繁殖する理由
ネズミは暖かく、エサが豊富な環境さえあれば、季節に関係なく繁殖できます。特に人間の住まいは冬でも暖房が効いており、食べ物もあるため、屋内に住み着いたネズミは冬でも繁殖を続けることが可能です。
繁殖力の高さに注意
ネズミは一度の出産で5~10匹ほどの子を産み、年に5~6回繁殖することもあるため、放置すると短期間で数が増えてしまいます。
早めの対策が重要
このように、ネズミは季節を問わず繁殖し続けるため、音やフン、かじり跡などの異変に気づいたら、早急に駆除や侵入経路の封鎖を行うことが重要です。特に繁殖期の前後は、被害が急激に拡大しやすくなるため、注意が必要です。
ネズミは屋根裏で何を食べている?

ネズミは雑食性の動物で、屋根裏ではさまざまなものを食べて生活しています。主な食料は、家の中にある「食品のカス」「ペットフード」「生ゴミのにおいがついたもの」などです。
特に食品を保管している場所が不十分だと、袋や箱をかじって中身を食べてしまうことがあります。さらに、屋根裏に持ち込んだ食べ物の残りをそのままにしてしまうと、ネズミの格好のエサ場になってしまいます。
また、ネズミは木材や電気コードなどもかじる習性があります。これは食べる目的ではなく、歯が伸び続けるのを抑えるために行われる行動ですが、結果的に配線トラブルや火災のリスクにもつながります。
他にも、断熱材や収納された衣類をエサと誤認してかじるケースも報告されています。ネズミにとって屋根裏は、食べ物や巣材が豊富な「住みやすい環境」になりやすいのです。
このように、ネズミが屋根裏で食べるものは多岐にわたるため、エサとなるものを徹底的に管理・除去することが予防の第一歩になります。
ネズミはどこから屋根裏に侵入する?

ネズミが屋根裏に侵入する経路は、わずかなすき間や穴が主な入口です。体の柔軟性が高く、直径2cmほどの穴があれば侵入可能とされています。
よくある侵入経路とは?
多くの場合、次のような場所が侵入経路になります。
- 屋根と外壁のつなぎ目
- 換気口や通気口のネットの破れ
- エアコンの配管まわりのすき間
- 戸袋や軒下の小さな穴
- 屋根瓦のズレた部分
これらは一見すると目立たないことが多く、素人では気づきにくいケースも少なくありません。
侵入を許す住まいの特徴
築年数が古い住宅や、木造の家は特に注意が必要です。経年劣化によって外壁にひび割れが生じたり、建材のつなぎ目が緩んだりすることで、ネズミが入り込みやすくなります。
侵入を防ぐためにできること
ネズミの侵入を防ぐには、小さなすき間もしっかりとふさぐことが重要です。金網やパテ、専用の防鼠材などでの封鎖が有効ですが、すでに侵入されている場合は封鎖前に追い出しを行わないと、中に閉じ込めてしまうこともあるため注意が必要です。
もし自分での対処が難しいと感じた場合は、専門業者に点検を依頼することも検討すると安心です。
ネズミが屋根裏で暮らしている時の対処法
- ネズミを屋根裏から追い出す方法とは
- 自分で駆除出来る?注意するポイント
- 屋根裏に住むネズミにバルサンは効くのか?
- 屋根裏のネズミ駆除料金の目安
- 業者に依頼する前に確認すべき点
ネズミを屋根裏から追い出す方法とは

屋根裏からネズミを追い出すには、「追い出す→侵入口をふさぐ→再侵入を防ぐ」の3段階での対応が基本です。中でも最も重要なのが「追い出し作業」で、これを中途半端に行うと被害が長期化する恐れがあります。
1.追い出す
まずは、ネズミの嫌がるニオイや音を活用する方法が有効です。市販されている忌避剤や超音波機器などを屋根裏に設置し、ネズミが居心地の悪さを感じて自発的に出て行くように誘導します。これにより、ネズミにストレスを与えて屋根裏から離れさせることが可能です。
注意点:子ネズミがいる場合や、ネズミが複数いる場合には、完全に追い出せない可能性があるので、追い出し作業中にネズミの出入り状況を観察することが重要です。
2.侵入口をふさぐ
ネズミを追い出した後は、屋根裏に通じる穴やすき間をふさいで、再び入り込まれないようにする必要があります。
ネズミはわずか1.5cmの穴でも通り抜けることができるため、侵入口の特定は慎重に行いましょう。
- 屋根の隙間(瓦のズレ、換気口、軒下など)
- 通気口や配管のすき間
- エアコンや給湯器の配線・配管の貫通部
- 金網(パンチングメタル):かじられても壊れにくい素材。
- パテや防鼠パネル:小さな穴やすき間の補修に使えます。
- エアコン配管用のパテ:配線のまわりのすき間をふさぐのに便利。
注意点:ネズミがまだ屋根裏に残っている状態で塞いでしまうと、閉じ込めることになり、死骸が悪臭の原因になることがあります。
すでに子ネズミが屋根裏で生まれているケースでは、親ネズミだけを追い出しても意味がないため、粘着シートや捕獲器などを併用して確認することも重要です。
3.再侵入を防ぐ
最後のステップは、再びネズミが侵入しないようにするための継続的な予防対策です。
- 清掃と食べ物の管理:ゴミやペットフードなど、ネズミのエサになるものは密閉保管する。
- 巣作りされにくい環境を作る:屋根裏や物置を定期的に整理整頓し、段ボールや新聞紙など巣の材料を置かない。
- 定期点検:ふさぎきれていない穴や新たなすき間ができていないか、定期的にチェックする。
補足:ネズミは一度快適な環境を見つけると、同じ場所に戻ってくる習性があります。そのため、一時的な対応ではなく、長期的な視点での予防が必要です。
こうした流れを確実に実施すれば、ネズミを効果的に追い出すことができます。ただし、失敗すると逆に屋内に閉じ込めてしまったり、ネズミが警戒して姿を見せなくなったりすることもあるため、慎重な判断が求められます。
自分で駆除出来る?注意するポイント

自分でネズミを駆除することは可能ですが、正しい知識と慎重な対策が必要です。安易に取り組むと、かえって被害を拡大させてしまう恐れもあります。
まず大切なのは、「どの段階で何をすべきか」を把握することです。ネズミがまだ屋根裏にいるのか、すでに出て行った後なのかによって、取るべき行動は大きく変わります。
自力で駆除を行う際には、以下のような注意点があります。
まず、市販の粘着シートや毒エサ、超音波装置などを使う方法があります。どれも一定の効果はありますが、ネズミの数や種類によって効き目が異なります。特に毒エサの場合、死骸の回収ができないと、屋根裏で腐敗して異臭や害虫の原因になることがあります。
また、粘着シートは設置場所が適切でないと捕獲できず、逆にネズミに学習されてしまう可能性もあります。そのため、通り道を見極めて配置することが重要です。
さらに、感染症のリスクも無視できません。ネズミはレプトスピラ症やサルモネラ菌など、さまざまな病原菌を持っています。駆除作業中や死骸の処理時には、必ず手袋やマスクを着用し、作業後はしっかりと消毒を行うことが求められます。
こうした点から、被害が深刻な場合や駆除の手順に不安がある場合は、無理をせず専門業者に相談することも検討しておきましょう。正しく安全に対応することが、再発防止にもつながります。
屋根裏に住むネズミにバルサンは効くのか?

バルサンは害虫対策としてよく知られていますが、ネズミに対しての効果はあまり期待できません。そもそもバルサンの主成分は、ゴキブリやダニ、ノミなどの小さな虫を駆除するために作られたものです。ネズミのような哺乳類には、直接的な殺傷力を持ちません。
たしかに、バルサンの煙やニオイを嫌がって一時的にネズミが屋根裏から出ていくことはあります。しかし、それはあくまで「一時的な追い出し」にすぎず、しばらくすると再び戻ってきてしまう可能性が高いです。特に繁殖場所や食料が屋根裏にある場合は、ネズミは居場所を離れにくくなります。
また、子育て中のネズミがいた場合、成体のネズミよりも身体の小さな子ネズミは、バルサンの成分に対して感受性が高く、影響を受けやすい傾向があります。
たとえば、屋根裏にバルサンを焚いた場合、煙やニオイを嫌がった子ネズミが逃げ場を失い、断熱材の裏や壁のすき間、配管の隙間など、普段目につかないような狭い場所に潜り込んでそのまま息絶えることがあります。
このようなケースでは、死骸をすぐに発見・回収するのが困難になり、時間が経つと腐敗臭や害虫の発生といった二次被害につながることがあるのです。
安全かつ確実に駆除したい場合には、捕獲型の罠や忌避剤、あるいは専門業者による対策のほうが現実的といえるでしょう。
屋根裏のネズミ駆除料金の目安

ネズミ駆除を業者に依頼する場合、費用はおおよそ3万円〜15万円前後が目安とされています。ただし、料金は一律ではなく、さまざまな条件によって変動します。
まず大きなポイントとなるのが、被害の範囲やネズミの数、侵入口の数です。例えば、被害が軽度で簡単な侵入口封鎖と薬剤設置のみで済む場合は、比較的安価に収まる傾向があります。一方で、ネズミの数が多く、巣の撤去や天井裏の消毒作業などが必要になると、その分コストが上がります。
また、戸建て住宅か、集合住宅か、あるいは店舗や倉庫かによっても費用に差が出ることがあります。屋根裏の構造が複雑で、点検・作業に時間がかかる場合は、追加料金が発生するケースもあります。
さらに、業者によっては初回調査は無料でも、見積もり後に作業費用が高くなることもあるため、事前の確認が重要です。料金体系が「作業ごとの都度払い」か「定額のパック料金」かによっても、最終的な費用は異なります。
ちなみに、駆除料金には以下のような内訳が含まれることが多いです。
- 調査費(無料の業者もあり)
- 捕獲・薬剤設置費用
- 侵入口の封鎖工事
- 清掃・消毒作業
- アフターケア(再発保証など)
いずれにしても、複数の業者に相見積もりを取ることで、適正な料金かどうかを判断しやすくなります。料金だけでなく、対応の丁寧さや保証内容も比較材料にすると、後悔のない選択につながるでしょう。
業者に依頼する前に確認するべき点はコレ!

ネズミ駆除を業者に依頼する前に、以下のポイントをしっかり確認しておくことで、費用や作業内容に関するトラブルを防ぐことができます。
1. 見積もりの内訳を確認する
駆除作業だけでなく、侵入口の封鎖・消毒・清掃・再発防止まで含まれているかどうかを確認しましょう。内訳が不明確なまま契約すると、後から追加費用を請求される可能性があります。
2. 保証の有無と期間
再発時に無料対応してくれる保証があるか確認してください。保証期間が長いほど、施工後も安心して生活できます。
3. 実績や口コミをチェック
公式サイトやレビューサイトなどで、過去の対応例や利用者の評価を調べておきましょう。実績が豊富で、対応が丁寧な業者であれば信頼性が高まります。
4. 資格や許可の有無
害獣駆除の専門知識や技術を持っているか、自治体からの認可を受けているかなども、業者選びの判断材料になります。
5. 現地調査が無料かどうか
事前に状況を把握するための現地調査が無料で行われるかも確認しましょう。無料調査を行っている業者であれば、契約前に安心して相談できます。
6. 強引な営業トークに注意
「今すぐ駆除しないと大変なことになる」など、不安をあおって契約を迫る業者は避けたほうが安全です。冷静に比較検討できる業者を選ぶことが大切です。
ネズミは屋根裏で何してる?被害と対策の全体像まとめ
- 屋根裏に出現する主なネズミはクマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミ
- クマネズミは高所を好み屋根裏に出没しやすい
- ネズミは夜間に活動し屋根裏を走り回ることが多い
- 屋根裏で巣作りやエサ探しのために動き回っている
- 食べ物のカスやペットフードを屋根裏に持ち込んでいる
- 電気コードや木材をかじって火災リスクになる場合がある
- ネズミは1年中繁殖可能で春と秋に特に活発になる
- 侵入経路は屋根や壁の隙間・換気口・配管の周辺などが多い
- 築年数が古い木造住宅は侵入リスクが高い
- 追い出しには忌避剤や超音波装置の使用が効果的
- 追い出し後に侵入口を確実に封鎖する必要がある
- 再侵入を防ぐには定期点検とエサになる物の管理が重要
- バルサンは一時的にネズミを遠ざけるが根本的解決にはならない
- 死骸が見えない場所に残るリスクがあるため注意が必要
- 駆除費用は3万〜15万円が相場で条件により変動する