ヤモリが家の壁やベランダに現れるたび、不快に感じる方は多いのではないでしょうか。「ヤモリが嫌いな匂い」で検索しているあなたは、できるだけ安全で手軽にヤモリを寄せ付けない方法を探しているかもしれません。
本記事ではヤモリが嫌いな匂いを活用して寄せ付けなくする方法中心に、蚊取り線香や木酢液、木タール、にんにくといった自然素材の活用法をご紹介します。
また、ヤモリ忌避剤のおすすめ商品も含めて解説。匂いによる対策に加えて、物理的にヤモリを寄せ付けないための工夫もお伝えしていきます。ヤモリに困っている方は、ぜひ参考にしてください。
- ヤモリが嫌いな匂いの具体例とその理由
- ハッカ油や木酢液など自然素材の使い方
- 忌避剤や匂いグッズの効果と選び方
- 匂い以外でヤモリを寄せ付けない方法
ヤモリが嫌いな匂いで来なくなる方法
- ヤモリが嫌いな匂い ハッカ油の効果と注意点
- 木酢液の匂いでヤモリを避ける方法
- 木タールはヤモリに効くのか
- にんにくの強い匂いで寄せ付けない
- 蚊取り線香でヤモリ対策は可能?
ヤモリが嫌いな匂い ハッカ油の効果と注意点
ヤモリが嫌う匂いのひとつに、ハッカ油の爽やかな香りがあります。ハッカ油に含まれるメントール成分は、ヤモリにとって刺激が強く、居心地の悪い環境を作り出すため、家に近づかせない効果が期待できます。
ハッカ油の退治方法については下記記事でもご紹介していますので、このページではハッカ油以外のヤモリが嫌いなにおいをご紹介します。
木酢液(もくさくえき)の匂いでヤモリを避ける方法

木酢液は、炭を作る際に発生する煙を冷却して得られる液体で、独特の燻製のような匂いを持っています。この強い煙臭が、ヤモリにとっては非常に不快であり、近づかないようにさせる効果が期待できます。
木酢液を使ったヤモリ対策はとても簡単です。
- スプレーボトルに水1リットルと木酢液を小さじ1杯の割合で混ぜる
- ヤモリが侵入しやすい玄関周りやベランダ、窓のサッシなどに吹きかける
木酢液のニオイが広がることで、ヤモリがそこを避ける傾向が見られます。
また、市販の木酢液は様々な種類がありますが、購入時は必ず成分表示を確認しましょう。中には不純物を含むものもあり、品質が低いと人体やペットに影響を及ぼす可能性があります。できるだけ純度の高い、信頼できる製品を選ぶことが重要です。
木酢液は沈殿物が無いものや透明度が高いものの方が良いため、実際に売り場で実物を見て買うのがおすすめです。
一方で、木酢液の匂いは人にとってもかなり強く感じられるため、屋内での使用には向きません。室外に限定して使うことで、生活空間に影響を与えずに対策ができます。また、雨に流されやすいため、効果を持続させるには定期的な再施工が必要です。
このように、木酢液はヤモリが嫌う匂いを利用した自然な忌避手段ですが、使用場所や頻度に注意することで、効果的にヤモリを遠ざけることができます。
木タールはヤモリに効くのか

木タールは、木材を蒸し焼きにする際に得られる濃厚な黒い液体で、強い独特の臭気を持っています。このにおいは、動物全般にとって刺激が強く、ヤモリも例外ではありません。ヤモリは嗅覚に敏感な生き物であるため、木タールのような強烈な匂いを避ける傾向があります。
木タールをヤモリ対策に使う場合は、においの拡散を利用する方法が一般的です。
布や脱脂綿に少量の木タールをしみこませて、ヤモリが出入りしそうな場所に設置します。直接壁などに塗布するのではなく、取り外しができる形で使うと便利です。
で、木タールは粘性が高く、色も濃いため、取り扱いには注意が必要です。
家具や建材に付着すると、汚れや変色の原因になる場合があります。また、室内で使うと臭いがこもりやすく、人によっては不快に感じることもあるため、主に屋外での使用にとどめるのが無難です。
さらに、木タールは天然素材ではありますが、一部の製品には不純物が含まれていることもあります。使用前には成分表示をよく確認し、できるだけ純度の高いものを選びましょう。ペットや子どもがいる家庭では、誤って触れないような工夫も必要です。
このように、木タールはヤモリの忌避に一定の効果が期待できるものの、扱い方には慎重さが求められます。においの強さと使用環境を考慮しながら、安全に活用することが大切です。
にんにくの強い匂いで寄せ付けない

にんにくの持つ強い刺激臭は、多くの動物にとって不快なものであり、ヤモリにも効果があるとされています。特に生のにんにくは臭気が強く、ヤモリが嫌う環境を手軽に作り出すことができます。
スライスしたにんにくやつぶしたにんにくを、ヤモリが出入りしそうな窓際や玄関、ベランダなどに置く方法が有効です。キッチンペーパーや布に包んで配置すれば、においは拡散しつつも処理がしやすくなります。
にんにくを水に漬けてスプレー液を作る方法もあります。
このスプレーは、においが気になる場所や、ヤモリの通り道に噴霧することで忌避効果が期待できます。ただし、においが強いため、室内での使用には十分な換気が必要です。
一方で、にんにくのにおいが苦手なのは人間も同じです。特に密閉された室内で使用すると、生活空間に支障をきたすこともあります。そのため、使用場所を限定するか、屋外中心に活用するのが望ましいでしょう。
さらに、時間が経つとにんにくのにおいは弱まるため、定期的に交換やスプレーの再作成が必要です。手間はかかりますが、化学薬品を使わずに対策できる点では安心感があります。
このように、にんにくは強い匂いでヤモリを寄せ付けにくくする自然な対策方法として役立ちますが、使用環境やにおいへの耐性に配慮しながら活用することが大切です。
蚊取り線香でヤモリ対策は可能?

蚊取り線香は、ヤモリ対策として一定の効果が期待できます。これは蚊取り線香に含まれる「ピレスロイド系」の成分が、ヤモリの神経にも影響を与えるためです。
このように言うと意外に感じるかもしれませんが、ヤモリは爬虫類でありながら、その神経系は昆虫に近い反応を示す場合があります。蚊取り線香の煙を嫌がってその場から逃げていくヤモリも多いため、家の中で見かけた場合に試す価値はあるでしょう。
ただし、蚊取り線香はあくまでも空間に広がる煙でヤモリの居心地を悪くするという間接的な方法です。即効性があるわけではなく、長時間かけてじわじわと追い出すイメージです。特に広い空間や風通しの良い場所では効果が薄れることもあります。
また、煙を吸い込みすぎると人やペットにとっても刺激になる場合があります。使用する際は換気を意識し、安全な場所で焚くようにしましょう。さらに、火を使う道具である以上、火災リスクにも注意が必要です。
蚊取り線香はヤモリ対策の“補助的手段”として取り入れると良く、より確実な駆除や忌避を望む場合は、他の方法と組み合わせて使うのが現実的です。
嫌いな匂い以外でヤモリを退治する方法
- ヤモリ忌避剤のおすすめ商品
- ヤモリを寄せ付けない家にする工夫
- 匂い以外の来なくなる方法も紹介
- ヤモリが益獣と言われる理由
ヤモリ忌避剤のおすすめ商品
ヤモリを効果的に寄せ付けないためには、適切な忌避剤の選択が重要です。以下に、ヤモリ対策としておすすめの忌避剤をいくつかご紹介します。
ヘビレス粒剤 この製品は、ヤモリやヘビなどの爬虫類を寄せ付けない効果が期待できる忌避剤です。粒状で散布しやすく、庭や家の周囲にまいて使用します。
置くだけ簡単 ヘビこな〜い 天然成分を使用した忌避剤で、ヤモリやヘビを寄せ付けない効果があります。置くだけで効果を発揮し、雨風にも強いため、屋外での使用に適しています。
Amazonでは口コミ数が441件と多い(2025/04/01時点)ため、買った方の口コミが参考になりますよ。
ヘビ激逃げ! 蛇よけ剤 強力なプロ仕様の忌避剤で、ヤモリやヘビを寄せ付けない効果が期待できます。天然香料を使用しており、安心して使用できます。
これらの製品を使用する際は、必ず製品の使用方法や注意事項を確認し、適切に取り扱うことが重要です。また、忌避剤の効果は環境や使用状況によって異なるため、状況に応じて最適な製品を選択することをおすすめします。
ヤモリを寄せ付けない家にする工夫

ヤモリを根本的に寄せ付けないためには、住環境を見直すことが重要です。ヤモリがやってくる原因の多くは、エサとなる害虫が家の中や周囲にいるからです。
まずは定期的な掃除を徹底しましょう。特に台所、ゴミ置き場、ベランダなどは虫が集まりやすい場所です。清掃の際は家具の裏や隙間も忘れず、害虫の住処を作らないようにすることがポイントです。
また、家の周囲に不要な段ボールや植木鉢、使っていない家具などが放置されていると、湿気や虫を呼び寄せる原因になります。不要物を処分し、風通しを良く保つことで、ヤモリが好む環境を遠ざけることができます。
さらに、網戸の破れやドアの隙間からヤモリが侵入することもあるため、侵入口をチェックし隙間を塞ぐ対策も有効です。市販の隙間テープなどを使えば、手軽に改善できます。
このように、匂いだけでなく住環境全体を整えることが、ヤモリを寄せ付けない家づくりの基本となります。
匂い以外の来なくなる方法も紹介

ヤモリを寄せ付けない対策は、匂いだけに頼らず、環境や物理的な工夫でも効果が期待できます。特に「ヤモリが来たくなる環境」を根本から改善することが、長期的な予防につながります。
定期的な掃除以外には、ヤモリの侵入経路を遮断する方法があります。網戸の破れ、窓やドアの隙間などを放置しておくと、ヤモリはわずかなすき間からでも簡単に侵入してきます。こうした箇所には隙間テープや目の細かいネットを使い、物理的にシャットアウトすることが重要です。
さらに、光に集まる習性を持つ虫を減らすことも有効です。外灯の光を控えたり、虫が寄りにくいLEDライトに切り替えることで、虫とそれを追ってくるヤモリの両方を遠ざけることができます。
このように、匂いによる忌避だけでなく、住環境そのものを見直すことで、より確実にヤモリの侵入を防ぐことが可能になります。組み合わせて活用することで、効果的な対策が実現できます。
ヤモリが益獣と言われる理由

ヤモリが「益獣(えきじゅう)」と呼ばれるのは、人間の暮らしにとって有益な存在とされているからです。見た目が苦手な人も多いですが、その存在にはきちんとした役割があります。
まず、ヤモリはゴキブリ・クモ・蚊などの小さな害虫を捕食します。これにより、家の中の不快な虫を自然と減らしてくれるため、殺虫剤を使わずとも衛生環境が保たれやすくなります。
また、ヤモリは基本的に人を攻撃したり、噛んだりするような性質を持っていません。夜行性でおとなしい性格のため、静かに虫を食べてくれる「天然の虫退治屋」とも言える存在です。
さらに、日本では「家守(やもり)」という漢字が使われるように、古くから「家を守る縁起の良い生き物」としても親しまれてきました。
このように、人間に直接害を与えず、むしろ生活環境を守ってくれることから、ヤモリは益獣として認識されています。むやみに駆除する前に、その役割を理解しておくことが大切です。
ヤモリ 嫌いな匂いを活用した効果的な対策まとめ
- ハッカ油のメントールはヤモリにとって刺激が強い匂いである
- 木酢液の燻製のような匂いはヤモリの忌避に有効である
- 木酢液は室外の使用が基本であり、再施工が必要である
- 木タールの強烈な臭気はヤモリが避けやすい環境を作る
- 木タールは取り外し可能な形で使うと便利である
- 木タールの使用は屋外に限定するのが望ましい
- にんにくの刺激臭はヤモリの侵入を防ぐ自然な手段である
- にんにくスプレーは忌避効果が期待できるが換気が必要である
- にんにくは時間経過で匂いが弱まるため定期的に交換が必要である
- 蚊取り線香に含まれる成分がヤモリの神経に作用する場合がある
- 蚊取り線香は補助的な対策として効果が見込める
- 忌避剤は粒状や設置型など種類を選べるのが利点である
- ヘビ用忌避剤はヤモリにも有効な商品が複数存在する
- 匂い対策と合わせて掃除や隙間対策も重要である
- 害虫を減らすことでヤモリの侵入そのものを予防できる